日生地域の未来を共に考える「公共施設のあり方に関するタウンミーティング」2026年6月27日

備前市では「公共施設の今後のあり方」について、市民の皆様と直接意見を交わす「タウンミーティング」を各地域で開催しています。6月27日18時から日生地域でも、公共施設について議論されました。
これまでのタウンミーティングで市から説明された「備前市の厳しい現状」と、参加された市民の皆様から寄せられた「切実な声」についてご報告します。私たちのまちの未来を決める大切なテーマですので、ぜひ最後までお読みいただき、次回のミーティングへのご参加をご検討いただければ幸いです。
■ なぜ今、公共施設の見直しが必要なのか?(市の現状と課題)
私たちの備前市は、全国の多くの自治体と同様に「急激な人口減少」と「少子高齢化」に直面しています。 2005年(平成17年)には約4万人以上いた人口が、2025年には約3万人となり、2050年の推計では約1万5000人まで減少すると見込まれています。
一方で、市が保有する多くの公共施設(公民館、市民センター、病院、学校など)は、人口が多かった時代に建設され、現在は建設から30〜40年以上が経過し、一斉に老朽化を迎えています。これらを全てこれまで通りに維持し、修繕・建て替えを行っていくには、莫大な費用がかかります。そのため市は、平成29年に策定した「公共施設等総合管理計画」において、施設の統廃合や複合化を行い、今後40年間で公共施設の床面積を40%削減するという厳しい目標を掲げています。
また、建物の維持だけでなく、道路や橋、上下水道といった生活に欠かせないインフラの補修・更新にも多額の予算が必要です。現在の市の財政状況は直ちに危機的というわけではありませんが、将来を見据えると「限られた予算を何に優先して使うべきか」という厳しい選択を迫られているのが実情です。
■ 日生地域の焦点:市民会館・ホールの存続と修繕について
日生地域における大きな議論の一つが、「日生市民会館」の今後のあり方です。 現在、日生市民会館のホールは空調設備が故障したままになっており、利用者の皆様には大変なご不便をおかけしています。タウンミーティングでも、「冬場に寒くて震えながら利用している」「おざなりに使いにくい状態にしておいて『利用者が少ない』と判断するのはおかしい」「今使われている施設は、とにかく普通に使える状態に直してほしい」といった切実な声が多く上がりました。
しかし、地域の施設は文化活動や市民のつながりを守る根幹でもあります。「合併時の約束と違うのではないか」「他の事業(海外視察など)にお金を使う前に、生活に密着した施設の修繕を優先すべきではないか」といった厳しいご指摘も市に対して寄せられました。
■ 若い世代・子育て世代からの声:もっと使いやすい施設へ
タウンミーティングには、子育て世代や若い世代の方々も参加し、貴重なご意見をいただいています。 「子供たちが気軽に立ち寄って勉強したりできる居場所になってほしい」という要望がある一方で、現在の公民館は利用登録などのルールが厳しく、気軽に使いにくいという指摘がありました。 また、「かしこまった会議の場ではなく、お菓子を食べながら自由に意見を言えるような場づくりが必要ではないか」という提案も出され、幅広い世代がまちづくりに関わりやすい環境づくりが求められています。
■ 施設の「箱」の議論から、「人」が主役のまちづくりへ
タウンミーティングの中で専門家からは、「単に建物をどうするかという『箱』の議論にとどまらず、市民の皆様がこの地域でどう暮らしを維持し、次世代に何を残していくかという『人』の議論が最も重要である」との指摘がありました。
他の地域で成功した事例をそのまま持ち込むようなコンサルタント任せの計画ではなく、市民の皆様自身が真剣に地域の未来を考え、悩み、答えを出していくプロセスこそが求められています。
■ 次回タウンミーティングへのご参加のお願い
これまでのミーティングは、市の方向性を決める前の「第0回」としての位置づけであり、市は市民の皆様の率直な思いやアイディアを聞かせていただく段階としています。
今後の日生地域の公共施設をどうしていくのか、限られた予算の中でどのような優先順位をつけていくのかは、まだ決まっていません。だからこそ、今、皆様の「声」が必要です。
「使っていない施設は処分して、その分必要なものに予算を回してほしい」「不便だから直してほしい」「若い人が集まる場所にしてほしい」など、どんなご意見でも構いません。皆様の納得のいく合意形成を図るため、ぜひ次回のタウンミーティングに足をお運びいただき、ご意見をお聞かせください。
次回は吉永地域のタウンミーティング。7月4日土曜日18時より、吉永地域公民館で開催です。 ご近所やご友人をお誘い合わせの上、多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。